ビールブログ

おおむね飲んだビールのこととかを書きます。

第3回電王戦、終局。

行われた5戦すべてが濃い内容で、とても見ごたえがあった。それだけに、各種報道で1勝4敗という数字だけで語られることになるであろう今後の状況が、なんとも切ない。勝負事というのは結果がすべてだとは分かっていてもね。

私は第2回電王戦をきっかけに本格的に将棋観戦を始めたので、今が1年を少し過ぎたくらいになる。なので、1年前の私のように、第3回電王戦をきっかけに観る将棋ファンが増えてくれることを願いたい。興味を持った方は、現在タイトル争いが行われている第72期名人戦を是非とも観戦してみてほしい。電王戦ももちろん面白いが、それ以上に白熱した、面白い将棋が見られることと思う。

第3回電王戦第3局

http://instagram.com/p/mGyZleJNP-/
第3局は大阪開催だというので、なんとなく大盤解説会の抽選に申し込んだら当たってしまった。
ということでいま観戦に来ている。

(10:17) 横歩取りの将棋になった。5手目▲2五歩に豊島七段の強い意志を感じる。YSSは横歩を取られたあたりから一手に時間を使うようになった。進行は定跡通りなので、豊島七段はノータイムで指している。

(10:33) YSSの意表を突く手△6二玉に、豊島七段はノータイムの▲3三角成。研究済み局面のようだ。角交換後に▲2一角と打ち込んで、これは激しい将棋になりそう。

(11:38) ゲストに吉本新喜劇座長の小藪さんが登場。さすがプロ、話がうまい。芸人を将棋解説に起用するのは実は好手なんではないか。
小藪さんは、会館で5級、将棋ウォーズで1級の実力だそうで。俺より全然上である。つい先日のニコ生企画で、ponanzaと2枚落ちの将棋を指して勝っているそうだ。

(12:10) 野口-小藪の名解説で、あっという間に午前が終了。将棋の分かる芸人を聞き手に配しての解説は本当に良い組み合わせだった。
局面はまだまだ難解な模様。午後は一手一手が長くなりそうだ。

(14:23) 再開後の一手は▲3九金。龍の捕獲を狙った手で、△1九龍▲2九金△同龍▲同金と進んで、さすがに先手優勢かponanzaの評価値は800〜900あたりで先手有利としている。

(14:50) 52手目△1四金に会場からどよめきが。龍が逃げたら打った金が遊んでしまい、いかにも悪手という手。狙いがよくわからない。ponanzaの評価値は2000を超えた。
そしてここでおやつタイム。

(16:17) 先手が二枚龍で後手陣に迫る。大駒がすべて先手の手にあり、後手からは攻めの手がかりがない。逆転はしにくい形か。さすがに会場の空気もリラックスしている。ponanzaの評価値は3711で先手有利。

(16:45) 大盤解説では夕食休憩に入るだろうと予想していたところ、突然のYSS投了。

(19:45) もろもろ終わって帰りの電車の中。どっと疲れが出てる。さすがに1日掛かりだと観戦も体力使うね。
投了は、開発者の山下さんがタオルを投げたということだった模様。あの瞬間は、すぐの詰みはない状況だったので会場も騒然となっていた。投了図を見計らっていたとのこと。コンピュータは投了図とかを気にせず、詰まされる(か、必死がかかるとか)まで指しつづけるから、仕方ないといえば仕方ないのかな。

ブリュードック デッドポニークラブ

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飲んだのは年末年始なので、大分時間が空いてるけども。

このブリュードック デッドポニークラブは最近飲んだ中ですごく衝撃を受けたビールのひとつ。一言で形容するなら「異様に飲みやすいペールエール」。
透き通ったような飲み口、ほどよい苦味、ラガーを思わせる抜群のキレ。
1年以上にわたり色々なビールを飲んできて、もうボチボチ1周したかなと思ったところにこうした新鮮な味に出会えたのは、まだまだビールの沼から抜け出すなよというどこからかのメッセージなのだろうか。

白濁

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はくだく、ではなくしろにごり。
缶が逆さになっているのがユニークだ。これはラベリングのミスではなく、意図的にこうなっている。店頭に置かれるときに飲み口が下になるように、上下逆にロゴが印字されている。通常、下に沈殿してしまう白濁を均一にするためにこうしているんだそうだ。
ベルジャンホワイトスタイルのビールだが、味はとてもスマートで飲みやすい。販売元の説明によれば、ベルジャンホワイトでありながらヴァイツェンを志向しており、スパイスは使っていないそうだ。

そして、このビールを何よりも評価したいのは、そのお手頃価格だ。300円以下で手に入るドイツビール、ベルギービールは少ない。こうした挑戦的価格で売ってくれる輸入販売元には本当に頭が下がる。
ともあれ、まずは飲んでみよう。話はそれからだ。

電球型蛍光灯

先日、トイレの電球が切れたので家電量販店に買いに出かけた。
売り場コーナーを見ると、白熱電球はすでに生産終了になっていてコーナーの端の方にちょこっとあるだけ。ほとんどはLED電球と、電球型蛍光灯。電球型蛍光灯なんてものがあるのは初めて知った。LED電球はちょっと高すぎるので、同形の電球型蛍光灯を買ってみた。

で、しばらく経って分かったことをメモとして残しておくことにする。

同形の白熱電球に比べて光量が劣る

箱に仕様が書いてあるのだけど、全光束の値が白熱電球と比べてやや低い。白熱電球を100とすると、90くらい。買う前にちゃんと箱の説明を読んどけよor店員に聞いとけよという話。

点灯してすぐはやや暗い

これも箱の注意事項に書いてあるのだけど、明るくなるまでに時間がかかる。これが意外にでかく、つきはじめはかなり暗く感じる。白熱電球と比べて明らかに薄暗い感じ。大のほうで、長くトイレにいたりすると、いつの間にかけっこう明るくなっていたりする。周囲の温度が低いとさらにこの傾向が強まるようだ。これから冬場...。


消費電力は少なくなって経済的なのだが、暗いのはどうもなぁ。
なお後で調べて分かったことだが、LED電球にはこうした欠点はないらしい。いい勉強代だったと思うことにしよう。蛍光灯は寿命が長いので、次に買い替えるときにはきっとLED電球も価格が十分こなれていることに期待しつつ。

イネディット

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スペイン語で「前例のない」。世界のセレブを迎えるためのビールだそうで。
飲みやすいベルジャンホワイトという印象。味の機微は感じられるほどではなかった。スパイスの味がしっかりと効きつつ、主張がそれほど強くないので、食事との相性はとても良いと思う。クセの強いビールはメインディッシュとともに飲む食中酒には適さないが、このビールは造り手が意図するように、食中酒として味わうのが最適だろう。

楽天イーグルス優勝、星野采配

日本シリーズ。第6戦と第7戦しか見ていないので何か言えるようなものでもないのだけど。
9回の田中登板にはいろいろと思うところがあった。試合としてみた場合、第6戦で160球投げている田中を翌日にマウンドに送ること自体、常軌を逸しているのは多少野球観戦をしたことのある人間なら誰でもわかることだろう。ただ、これは試合であると同時に興行なんだよな、と。プロ野球選手は夢を与える仕事をしているんだよな、と。この1イニングで日本一が決まるんだよな、と。そういう想いで9回の田中のピッチングを見ていた。
落合監督なら、あの采配は絶対になかっただろうし、星野監督ならではだとは思ったけど。ただ正直なところ、こういうのはある種の根性論のようで、好きな空気じゃない。

というわけで、どっちのチームに肩入れして見てはいなかったんだけど、なんだかもやもやする9回表の時間であった。

サミュエル・アダムス・ボストンラガー

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実のところラガービールって、あまり買うことがない。たまーにエビスを買うくらいかな。
なんだか、どのビールを飲んでも似たり寄ったりの味だし...いや、違いはあるんだけど、その違いの幅ってかなり狭い。飲んでて途中で飽きてくることもある。コクよりもキレ、爽快感を重視するラガーは自分と相性がよくないのか。

翻って、サミュエル・アダムス・ボストンラガー。このビールはラガーながらエールビールを思わせる香りやコクを持つ。厚みのあるボディだ。もちろん、キレも十分。こんなラガーなら、自分も黙って飲むしかない。だって美味しいんだもの。
ピルスナーとエールが並んでいたら、おそらく自分なら十中八九、エールを手に取るだろう。置いてあるピルスナーがベアードビール 沼津ラガーや宮崎ひでじビール 太陽のラガー、サミュエル・アダムスだったら、考えてしまうかもしれない。そして悩んだ末に、両方を手に取ることになるのだろう。

ホブゴブリン

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ファンタジー好きなら思わずニヤリとしてしまう名前のエールビール。飲む前はベルギーのブラウンエールのような味を想像していたのだけど、実際はイングリッシュスタイルのペールエールで、いわゆるエールビールの味だった。やや押し込むような、じわっとくる苦味がある。それがまた良い。
とはいえ、見た目ほど重たさはないので、チーズか何かをつまみながら飲むには最適だろう。エールビール好きにおすすめの一品。

キルケニー

http://instagram.com/p/dZNiolJNF6/
松本のビアバーにて。
泡がとてもクリーミィ。ギネス的なクリーミィさ。味の方はすごく軽くて、水に近いような透き通った味。私の舌では物足りなさを感じるが、好きな人ははまるのかも。